本格的な数珠:宗派ごとの本式数珠の特徴

投稿者: | 4月 12, 2022

数珠と袱紗

本式数珠とは

本式数珠とは、各宗派の決まりに沿った数珠のことです。
基本的な珠の数は、煩悩の数と同じ108個です。
108個の珠が1本の糸でつながれることにより長さが出るので、二連にして使用するのが一般的です。
各宗派によって様式が異なるので、宗派がある方は、その宗派に沿った数珠を使用することが大切です。

浄土真宗

浄土真宗は「蓮如結び」という念仏の数が数えられない、特徴的な結び方になっています。
浄土真宗では、念仏を唱えれば煩悩があっても成仏できるという教えである為、珠の数で回数を数える必要がありません。

日蓮宗

日蓮宗は、一般信徒が使用する「勤行数珠」と僧侶が儀式に使用する「装束数珠」に分かれています。
勤行数珠は丸い房が3つついているのが特徴です。
日蓮宗は、他の宗派と兼用の本式数珠や、略式数珠の使用は認められていないので、日蓮宗の方は必ず勤行数珠を用意する必要があります。

真言宗

真言宗は、「振分数珠」とも呼ばれ、日蓮宗以外の他の宗派でも兼用することができます。
特徴は、房がついている側から数えて7個目と21個目に小さい珠が使用されています。
この珠は四天と呼ばれ、念仏を唱える際に回数を区切る仏教の宗法に準じてつけられています。

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